ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.11.16 11:07日々の出来事

介護に対する疑問が芽生えた瞬間

わしがもう70歳だといつも強調するからか、福岡の
「ゴー宣道場」で、公論メンバーから、やたら老人
あつかいされるようになった。

居酒屋で場外乱闘の終了後、畳から立ち上がるのが
やたらしんどい。
ずっこけないかと恐る恐る立ち上がろうとしていた。

すると大工医者がわしの脇を抱えて、立ち上がらせて
くれたのだけど、わしは甘えて思わず全体重をあずけて
しまった。

すると立ち上がった直後に、大工医者の奴、冷めた目で、
「老人ぶってません?」と言いやがった。
しら~~~~~~~~~っと嫌な空気が流れた。

「おまえが老人あつかいするから、
老人になった気分になるんじゃないか!」

わしはこの時、思った。
介護なんかするから、老いが進むんじゃないか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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